ドクターマジックとの出会い

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障害を持っていても、病気を持っていてもやれる事を広げるのも狭めるのも自分次第だと思う。


ドクターマジックとの出会い

先生のマジックを初めてみた僕 そんな注がれている同情を振り払いたいと切望する中、マジックに出会った。知人と見 た福岡県春日市の伊藤医院の院長で、「ドクターマジック」の異名で知られる伊藤実喜先生のマジックショーで華やかな技と話術に魅了された。健常か障害か、 そんなことを乗り越えて人々を楽しませたら、障害者のイメージを変えられる。そう直感し、その場で弟子入りした。「カバンの持てないカバン持ち」として付 き添い、身体に技術を叩き込んだ。その後佐賀市の老人ホームで「ミスターハンディー」の芸名でマジシャンデビューした。

笑いは治療という事実

ドクターマジックこと伊藤先生のマジックマジックを活用して患 者さんとふれあう医療活動の中で重要な要素に気がついたという伊藤先生は、マジック療法で発生する“笑いの効用”だという。笑いを治療に取り入れた実在す る意思の映画「パッチ・アダムス」(主演=ロビン・ウィリアムス,1998)にも共感し、「笑う門には福来たる」ということわざがあるように、笑いや笑顔 は、平和・幸福をもたらし、健康体にし、脳循環を高め、老化を遅らせ、免疫力を高め、NK細胞が活性化しがんの予防になることがわかったというものなので す。ようするに笑いは治療なのです。笑いは「吐く」という生理運動から発達したものと考えられ、身体に入った毒(ストレス)を吐き出すことだといいます。 また、笑いは社会の毒(争い、犯罪、いじめ、差別など)をも吐き出して浄化する力を有し、平和な社会を築いていくのです。しかし、現代社会はどうでしょう か。戦争、ストレス社会、学校・家庭崩壊、少年犯罪、介護虐待、考えられない医療事故・・・・・・。まさに笑いが欠如した、世紀末の閉塞感を感じざるを得 ません。

ここに注目
Dr.マジック伊藤先生ってどんな人?
Dr.マジック伊藤先生

このままでよいのか? 何か良い方法はないのか? 一人で悩んでいた時、「日本笑い学会」の存在を知りました。全国約1,000名の会員で構成され、笑い を総合多角的・医学的・文化的に研究実践する学会です。そして、1999年8月に全国で10番目の支部「博多笑い塾」(会員130名)が発足し、私がその “代笑”を務めています。笑い塾では、「笑いと健康」をテーマに月1回の例会で、笑いのワンポイント医学講座、マジック講座、一発笑い芸、大道芸、落語、 川柳、博多仁和加、腹話術、バナナのたたき売り、笑いの体験談など、多くの笑い芸を講習し、研究実践し、医療・ホスピス・福祉施設や刑務所への慰問活動、 海外医療ボランティア活動にも貢献してきました。さらに、医療施設や行政からの委託で、笑いの出前講座や笑いのチャリティーショーの開催も行う事になりま した。笑いで奉仕したり、ボランティア活動を行う事で、相手が喜び笑う事により、さらに自分自身もハッピーになることを「笑いのミラー(鏡)法則」と言い ます。今後は「笑いと健康」をテーマに、より充実した活動を行うため、NPO法人(2001年4月認可)を取得し、「笑いで治療」を目標に、笑いの癒し人 (笑招人)を育成し、多くの病んでおられる方々や、がん小児病棟、大学病院等の医療施設に積極的に出かけていくつもりです。笑いの治療人としての医療活動 と医療スタッフの意識改革を含めた世直し活動が、21世紀の課題なのです。

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伊藤実喜(フィリピン・ディ・オカンボ医科大学客員教授、伊藤医院院長)

大学病院での研修医時代、教授回診大行列に患者は緊張し、笑顔すらない病棟。新米医師の私には、なぜ大学病院で笑いを提供しないのか、なぜ笑いの治療室や 笑いの舞台などがないのか、と不思議に思えた。この経験から、マジックをちょっとだけ、患者さんに提供しようと考えた。たまたま手品の道具を手にしたこと がきっかけで、大学院で医学博士号を得るための研究と、マジックの知識と技術を得る生活がはじまりました。4年目に「老化とカルシウムに関する研究」で医 学博士を習得し、10年目の1993年、世界奇術大会に、日本アマチュア代表として初出場し、初優勝しました。その時から、「Dr.マジック」を活用する こととなったのです。

僕にとってマジックはリハビリでもあり喜びでもある

老人ホームにてマジックショー ロープや布などを使う基 礎的な手品を習ううちにこわばっていた体が徐々に緩み、困難だった歩行もこれまでよりスムーズになった。「やる気もあるし、センスもいい。障害者マジック の先駆者として活躍して欲しい。」と褒められた。手品を習い始めてから、歩くのも困難だった症状が次第に改善されて、手や指先で道具を触れる事によりリハ ビリの効果があることが分かった。「苦しいリハビリもあるがマジックは楽しいし、人を楽しませる喜びもある。」と二重に喜んだ。
笑いで健康増進を図るマジックショーは、脳梗塞やくも膜下出血の後遺症治療に取り入れている。指先を使うことで脳や神経に良い刺激を与え血流が20%も増 えるという。さらに、発表の舞台に立つことで、程よい緊張感と相手を喜ばせようとする思いや相手の喜ぶ顔が精神的に良い効果を与えるという。

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