脳性麻痺をはじめとする、多くの身体障害者は、その障害を主な原因として発症する二次障害(障害の重度化)に悩んでいます。このような僕たちは、苦痛を伴いながら重度化する自分の肉体と、それに伴い困難が倍増する日々の生活に不安と戸惑いを抱えているのです。厚生労働省の定義によれば、脳性マヒとは「脳に損傷を受け、主に手足を動かすための筋肉が正常に機能しないこと」でした。したがって、損傷のそのものは進まず、したがって、障害は重くならないはずです。しかし、実際には、リハビリテーションなどで身体には様々な無理がかかっています。健常者でも、20代後半から30代にかけ、次第に筋肉量、代謝ともに落ち、体力の衰えを感じると言います。脳性マヒ者の場合、右肩上がりの体力によって支えられていた身体的諸機能が、体力の向上が止まったとたん、ぱたっと落ちてしまうことがあります。この落ち方は、それまでの身体機能の程度によって様々ですし、出てくる年齢、出方とも一定ではありません。
麻痺のある身体を無理して使うことにより、身体的消耗が現れるのが二次障害です。脳性マヒの場合、多かれ少なかれ緊張があり、緊張に抗して身体を動かそうとしますので、身体にかかる負担は大きくなるのです。有名かつ一番こわいのが頸椎症です。ほとんど二次障害の代名詞になっています。万年むち打ち症状態のアテトーゼ型に顕著に表れますが、痙直型の人でも首と肩には力が入っていますので、現れてきます。極度の緊張や不随意運動で頸椎に無理な力がかかり、頸椎の軟骨がすり減ったり変形するのが頸椎症です。健常な人でもなで肩の多い日本人は多い病気だそうです(健常者の場合は頸椎ヘルニアと呼ぶらしい)。レントゲンを撮って、頸椎の隙間が空いているかどうかを確認します。首回りの痛みがひどくなり、腕や手のしびれ、ひどい頭痛や痛みが現れることもあります。また、身体のコントロールが全く出来なくなったりします。治療によく行われるのが外科手術です。頸椎をボルトで固定したり、腰の骨を移植することで頸を固定します。術後、緊張のパターンが変わってしまうので、自分の身体に慣れるまでが、かなり大変らしいです。新しい治療法では、「ボツリヌス菌療法」というのがあります。このボツリヌス菌は、神経伝達をブロックしてマヒさせます、毒性を弱めたボツリヌス菌を注射することで、頸に不随意運動を起こす神経伝達をブロックし、頸への負担を軽減する療法なのです。。
参考HP:鎌倉市健康福祉部 障害児者政策推進担当
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身体障害者では、今後の最大の不安は身体のこと(74.7%)であり、次いで老後(46.9%)、生活費(40.1%)である。また、全体では今後の不安は身体のこと(66.9%)のほか、老後(44.1%)、親などがいなくなったとき(33.6%)となっている。
と書いてありました。このように障害者のほとんどは常に身体に対して不安や心配をしながら生活をしています。また、上記の様に実に様々な不安を抱えているので人々からの協力なくしては生活することは大変困難なのです。
